アイシングクッキーの色素について

アイシングクッキーは、そのデザイン性のある見た目で、小さな子から大人まで楽しむことができるお菓子です。
それではデザインする時に重要なアイシングクッキーで使われている色素について確認していきましょう!

目次

天然色素と合成色素

アイシンングクッキーで使われる色素には自然の動植物から抽出された”天然色素”と、合成的に科学的に作られた”合成色素の大きく2つに分けられます。
合成色素で作られるアイシングクッキーとは写真のように、発色がよくカラフルなものからあらゆる色を作ることができます。

ジェルで作られていることが多く、微量でも発色もよく、アイシングクッキーに使う際には、よく楊枝の先に少しだけ取りクリームに混ぜたりします。作られた色ですから色々な色を楽しむことができる反面、食べ物とは思えないような色も作ることができるので、食べる場合には人によっては違和感を感じたりするかもしれません。

アイシングクッキーで使う場合は1回に1gにも満たない量でその使いやすさや保存が楽なことがよく使われる理由です

それとは逆に、天然色素は、日本では104ほどの色があると言われています。これは日本は四季があり、自然が豊かだからなんです。他の国々と比べても段違いで数は日本がトップクラスなんですよ。

天然色素は、合成色素に比べって色合いも優しいのが特徴です。多くの色はありませんが、自然界にある色なので、不自然さを覚えることはありません。ただ、私が知る限りでは、アイシングクッキーで天然色素を使う場合、合成色素のようにジェルのような手軽さはなく多くの場合はパウダー状になっているものを使用します。

そのため、着色するのに時間が必要だったり、パウダーを混ぜても合成着色料のような沢山の微妙な色を作り出すことはできません。
ですが、なぜ天然色素を使ったアイシングクッキーに人気が集まってきているのでしょうか?

まさみ先生

天然色素にどんな魅力があるの?って私も思ってた時期があるんです

天然色素で作るアイシングクッキーのメリット

合成色素と天然色素で、合成色素の方が沢山の色が作れるし、扱いも簡単なのに、天然色素のアイシングクッキーが選ばれる理由はいくつかあります。私が、ギルテンフリークッキーを考案したのにもこの理由があるからです。

  • 自然から抽出した色なので食べることに安心がある
  • 色とその味を楽しむことができる
  • 素材によってはその栄養価も期待できる
  • 環境に優しく、人に優しい
  • 小さな子供やお年寄りなどにも安心して使える
  • 健康に気遣う人に嬉しい

自然から抽出した色

上の表を見てわかるように、天然色素の多くは、植物から抽出されているものがほとんどです。自然豊かな四季がある日本ならではなんですね。

色と味を楽しめる

合成色素に比べて色の数はありませんが、アイシングクッキーに限らずお菓子を作る上では十分すぎるくらいの色素があると思います。そして天然の色素のメリットはその味です。
合成色素は、味を楽しむものではないので多くの色素は味はなく、ものによっては苦味さえある場合もあるんです。
アイシングクッキーで使う「RED」赤はChristmas REDと呼ばれるジェルは多量使用すると苦味があることでも有名です。

人にプレゼントしたい時にこのジェルの選択を間違えるとせっかく作ったアイシングクッキーもあまり喜んでもらえないことになりかねません。

それに引き換え、天然色素を使用した場合、例えば、野菜やフルーツの色素から作られたパウダーだったらどうでしょうか?

素材そのものの味を楽しむことができるし、見た時に色から想像する味のイメージも壊すことがありませんね

栄養価が期待できる

ギルテンフリークッキーでもこの”栄養価”を特に重要視しているので、天然色素を使用しています。
そして、作る人も食べる人も、色からイメージする栄養価もわかりやすいということから、野菜や果物のパウダーで着色することを基本としています。

例えば、ほうれん草のパウダーで着色したものは、抹茶のような見た目と香で、それがほうれん草とは気づきにくく、野菜が苦手な小さな子供にも簡単に食べることができてしまうんです。
なのに、ほうれん草の栄養価はきちんと摂れるなんて、子育て中のママには救世主のようなお菓子になりますよね!

人に優しく、環境にも優しい

天然色素は自然界の色ですから、人に優しく環境に優しいことは言うまでもありませんね。

ですが合成色素などは、食用タール系色素と呼ばれ、赤色2号や青色2号など○号と番号がついているもので、日本では12種類認められています。ですがこれは他の国によっては食用として認めらていないものもあるなど、その国よっての判断基準がまちまちなんです。

人が摂取しても体に害はないという基準はあったとしても個人的にはやはり、科学的に作られたものはなるべく体には入れたくないと思います。

小さな子供やお年寄りにも安心

上記のように合成色素は、科学的に作られた色のため、例えば食べた後に口の中が真っ青なった!など経験がある方も多いと思います。子供が食べた口の中が青かったりしたら、心がざわつくお母さんは多いと思います。

体は食べたものでできていますから、身体の器官が未熟な小さな子供やお年寄りにも、自信を持って使えるのは安心ですね。

健康を気遣う人に嬉しい

見た目だけの派手さよりも、色の持つ栄養価や体への負担を考えると、健康志向の人が増えてきた現代では、合成色素よりも自然から抽出された天然色素を使う方が、作る人にもまた食べる人にも嬉しいのではないでしょうか?

まさみ先生

使いたいメリットが沢山なんですよ!

世界の天然色素市場

コロナの感染が拡大した2020年以降、健康であることの大切さを重要視する傾向にあり、時代はどんどん身体に優しいことが求められています。

その証拠に、世界の天然食品用カラー市場は、2027年までに6282億円に達する見込みです。2021年から2027年の予測期間には6.15%以上の健全な成長率が見込まれています。
これほど今世界では、合成着色料の使用ではなく、自然由来の天然の着色料に変化していってるなんて、個人的には海外の方がカラフルな合成着色料のイメージの方が強かったので、驚きでした。それと同時に日本ももっともっと人や地球環境に優しい食材選びが個々でできると、これからの子供たちに住み良い、生きやすい世の中になるのかなぁとも思いました。

日本はまだまだ取り組みが増えてきたところなので、天然由来の着色料を近所のスーパーで買うことも難しいですが、近い将来気軽にフードパウダーなどを購入できるようになるといいですね!

まとめ

見た目に可愛いアイシングクッキーも天然の色素を使ったものであれば、作る人も食べる人にも嬉しいお菓子になります。
アイシングクッキーのイメージが、ただ見るだけで満足するのではなく、”見て可愛く、食べて美味しく、身体に嬉しい”というのが当たり前の世の中になることを目標に、ギルテンフリークッキーを広げていきたいと思っています。
下記に身体に優しい材料だけで作る栄養の摂れるアイシングクッキーが学べる講座をご案内しています。興味がある方はご覧くださいね!

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